ビール初心者の方・普段ビールが苦手な方にぜひ知っていただきたいのが「白ビール」です。白ビールは普通のビールよりも苦みが少なく、ビール独特のくせもあまりありません。
なので、ビール初心者の方やビールが苦手な方でも絶対に一度は試してほしいビールなんです!
そこで本記事では、そんな白ビールの魅力をたっぷりとご紹介します!
- 白ビールの概要
- 白くない白ビールがある理由
- 白ビール選びのチェックポイント
- 白ビールの楽しみ方
- 白ビールに合うおつまみ
- オススメの白ビールランキング
この記事を読めば、白ビールについて徹底的に知ることができますよ。
白ビールとは?
白ビールの特徴は原材料にあります。よく居酒屋で飲まれているラガービールの原材料は大麦麦芽が中心ですが、白ビールは小麦麦芽や生の小麦をふんだんに使っています。
小麦は泡持ちをよくするので、白ビールは普通のビールにくらべてまろやかな泡が長く残ります。
やさしい酸味や爽やかな口当たりも特徴で、ビール独特の苦みはあまりありません。
ですので、ビールがあまり得意じゃない方でもすいすい飲めてしまう味です!
「ビールだから…」と苦手意識を持つ前に、一度白ビールを試して新しい美味しさを発見してみませんか?
白くない白ビールがあるのはなぜ?
実は、白ビールなのに白くないビールもあります。
「白くない白ビールってナニ!?」と思うところではありますが、それは白ビールが生まれた当時のビールと比べたら白かったことから、そう言われています。
白ビールが生まれた19世紀ごろまで、ビールの主流は黒褐色でした。
黒ビールと比べたら、新たに生まれた白ビールは色がとても薄かったのです。
なので、新しいビールを白ビールと表現することにしました。現代の感覚では白く見えなくても、当時の感覚では白く見えたことから白ビールという名前がつけられていたのです。
当時の人から見たら、居酒屋によくあるラガービールだって「白ビール」になっていたでしょうね。
白ビールを選ぶ際にチェックするポイント
続いて、白ビールを選ぶ際にどんな味わいかを判断する際のポイントをお伝えします。
チェックするポイントは以下の通りです。
- 白ビールの原産国
- ビールの種類(スタイル)
自分に合った白ビールを見つけるためにぜひ参考にしてください。
白ビールの原産国
まずは、白ビールの原産国についてご紹介します。
原産国によってビールの味わいが変わってくるので、覚えておきましょう。
①ドイツ産
ドイツ産の白ビールは、他の国の白ビールよりも小麦麦芽にこだわっています。
原料に香辛料をあまり使っていないので、小麦そのものの美味しさを味わえることが特徴です。
ドイツの白ビールはすっきりとしたのどごしがあり、爽やかで飲みやすいものが豊富。
ドイツらしく、ソーセージやサラミなどの肉料理・チーズと一緒に飲みたいですね!
くせがないので、幅広い料理に合わせられます。
②ベルギー産
白ビール発祥の地であるのがベルギー産です。
日本でも特に知名度が高く、白ビールと言えばだいたいがベルギーで作られています。
ベルギーの白ビールはパクチーやオレンジピールなどの香辛料を使っているのが特徴で、フルーティーな香り高い風味を楽しめます。
本場の味を楽しみたい方はベルギー産の白ビールから始めてみましょう。
ビールの種類(スタイル)
続いて白ビールの種類(スタイル)をお伝えします。
一見難しそうな知識ですが、簡単に覚えておくだけでも白ビールについてより詳しくなれますよ。
①ヴァイツェン
ヴァイツェン(Weizen)とは、南ドイツから生まれたビアスタイルです。
ドイツ語で「小麦」という意味があります。
小麦麦芽を50%以上使用し、苦みをほとんど感じさせないのが特徴です。
なので、ビールが普段苦手な方や女性の方にも非常におすすめできます。
色は明るい琥珀色の色みで、まさに白ビールという感じです。
また、泡が繊細で盛り上がりやすく、小麦本来のほのかな甘みとバナナのようなフルーティーさを思わせる香りも感じられます。
ヴァイツェンの歴史は古く、もともとはドイツの王家で独占的に作られていました。
そのビールが1872年にシュナイダー社という会社に権利が渡され、ヴァイツェンとして世界中に広まったのです。
王家が権利を渡さなかったら、今や世界で人気のヴァイツェンは誕生していなかったでしょう。
②ペルジャンホワイト
ペルジャンホワイト(Belgen White)とは、ベルギー発祥のビアスタイルです。
原料に麦芽化していない小麦と大麦麦芽、オレンジピールやコリアンダーを使用しています。
爽やかな香りが立ち、酸味もやわらかく、口当たりはヴァイツェンに比べて軽い印象があります。
1960年代に、人気が低迷していた小麦ビールを復活させるためにピエール・セリスという人物が製造を開始しました。
白ビールを楽しむためのコツ
白ビールを楽しむためには、いくつかのコツを覚えておくとより良いでしょう。
ここからは、そんな白ビールに関する豆知識をご紹介します。
①冷やしすぎず、缶や瓶を回しておく
白ビールの大きな魅力として、「香り」があります。
その香りを失わないために、飲む前に白ビールを冷やしすぎるのは控えておきましょう。
缶や瓶を回しておくと、底にたまった酵母が全体に広がって美味しく飲めますよ。
②グラスにこだわる
白ビールの小麦本来の香りを楽しむために、グラスはボディが膨らんだタイプや飲み口が広がっているものがおすすめです。
飲み口がしっかりとしていれば、繊細な香りでも感じられるようになるでしょう。
白ビールに合うおつまみ2選!
せっかく白ビールを飲むなら、相性の良いおつまみも探してみませんか?
ここではそんな、白ビールと相性が良いおつまみをご提案します。
お伝えしている通り、白ビールは苦みが少なく、あっさりとした味わいです。
そのため淡白な味付けの料理と一緒に飲むと白ビールの良さが引き立つでしょう。
ただ、ソーセージなどの濃い味の食べ物をあわせて、そのコントラストを味わいたいという人も中にはいますので、挑戦してみるのも良いでしょう。
棒棒鶏
棒棒鶏はあっさりした鶏肉が主な材料のため、白ビールの美味しさを引きだたせてくれます。
ソースにはごまが定番ですが、クルミやレモン、パクチーなどのハーブもおすすめですよ。
お好みのトッピングを加えて幸せなひと時を楽しんでみては?
生春巻き
生春巻きは、ライスペーパーに野菜やお肉などの様々な具を巻き、好みのソースを付けて食べる料理です。
そのため繊細な味わいの白ビールの味わいをしっかりと感じられ、香りの邪魔もしません。
ぜひ白ビールと一緒に楽しむ際は、ご自身の好きな具を入れて手作りしてみてはいかがでしょうか。
白ビールオススメランキング1位から5位まで!コメント付き
白ビールについて詳しくなれたところで、いよいよおすすめの白ビールをご紹介します!
1位から5位までのランキング形式にしましたので、おすすめ度が分かりやすいですよ。
1位 ヤッホーブルーイング|水曜日のネコ

1位は、パッケージが印象的なヤッホーブルーイングの「水曜日のネコ」です。
コンビニでも販売されているほど気軽に楽しめる白ビールですが、味わいは本物。
口に含むと小麦の風味がしっかりと感じられます。
味わいも強く、白ビールを楽しみたい方にはうってつけの商品。
白ビールを飲んでみたい方はぜひお試しください!
2位 麒麟麦酒|グランドキリン ホワイトエール

2位は、日本の大手ビールメーカー「キリン」のホワイトエールです。
「女性向けの華やかで飲みやすいビール」「日常的に楽しめるビール」を目指して製造されました。
白ワインのような味わいが特徴的で、ビールが苦手な方もこれならいけるのでは?と思うほど変なくせがありません。
コンビニやスーパーでも販売しているところが多いので、白ビールを初めて飲む場合はぜひ試してみては?
3位 バラデン|イザック

3位はイタリア発祥のクラフトビールメーカー、「バラデン」のホワイトエールがランクイン。
飲んでみたところ、オレンジピールやコリアンダーの香りがしっかりと感じられ、女性でも飲みやすい完成度でした!
味わいもトロピカルで、すいすいと飲めてしまいます。
ジュースのようなフルーティーさを試したい方におすすめです!
4位 日本ビール|白濁

4位は、日本ビールの白濁をご紹介いたします。
白濁は、缶の中にある酵母が沈殿しないようにあえて缶をさかさまにして陳列してあるのが特徴。
そのためパッケージも缶のさかさまに印刷されています。
香りは濃い感じではなく、フルーティーで爽やかなレモンを思わせる感じでした。
くどくない甘みなので、料理を食べながらどんどん飲める味わいです。
特に、モッツァレラチーズなどのミルキーなおつまみと合わせて飲むとより美味しく感じられるでしょう。
5位 フランツィスカーナー|ヘフェ ヴァイスビア ゴールド

5位にランクインしたのは、ドイツの歴史ある醸造所であるフランツィスカーナーがお届けする「ヘフェ ヴァイスビア ゴールド」。
グラスに注ぐと驚いたのが、こんもりと泡が出てきたことです。
きめ細かい泡がもこもこと現れるので、泡好きには間違いなくたまらないでしょう。
他の白ビールよりも小麦由来の味わいが豊かな点も魅力の一つ。
白ビールの味わいをしっかりと楽しみたいという方にとてもおすすめです。
まとめ
本記事では、白ビールについて解説しました。
白ビールは普通のビールにはない魅力がたくさんあります!
苦みの少なさと香り高さはビールの中でもトップクラスです。
また、白ビールの中にもスタイルがいくつかあります。
少しずつ味わいが違うので、ぜひお気に入りのスタイルを見つけてみてくださいね。
そのほかにも合う料理やおすすめの飲み方、おすすめのビールをご紹介したので参考にしていただければ幸いです!
白ビールをマスターして、より一歩ビールについて詳しくなりましょう!